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盤面2回目.jpg

1.少年

2.青年

3.老人

4.SWEETDANCE

5.ゲジゲジ

6.12秒の神殺し

​作詞作曲 山狗

01 少年

僕を呼ぶ音 悲しみにくれる音 

君の声も全く聞こえない

車もラジオも悲しいニュースも

誰の音も僕には届かない


変えられぬ痛み 
寂しさの連鎖


僕が聞けるのは風や月や波や雨上がりのアスファルトの音

誰かの奏でる楽器の旋律しか分からない 

無邪気な子供の声しか響かない

OH 神様 僕は恋をしてしまった
僕の音を捨てるからあの子の出す声を聞かせてくれ
OH 神様 僕は愛に触れてしまった
僕の音を捨てるからあの子の出す声を今すぐ聞かせておくれ


君の音が聞こえない

僕を呼ぶ声が聞こえない

愛の言葉が言えない
だって声が聞こえないから


叶えてくれるのはたった一のつだけ

ギフテッド 孤高の旋律メーカー

言葉知らず 愛を知らず 歴史に名を刻む?


叶えてくれるのはたった一つだけ

唯一無二の才能を神に返上

凡才に成り下がり愛に生きるか?
 

02 青年

かけがえのない物を捨てて

君を選んだ事を何度も振り返る

 

君は等しく優しく

僕が勘違いをしただけだった。

所詮、愚かな決断

 

初めて聞いた君の心の声は

「ごめんね」のひとこと

僕には何もない

あなたは幸せか

 

 

君の後ろ姿は

悲しくて、辛くて、切なくて

僕が選んだこの世界は

無惨で、無慈悲で、冷酷で

 

 

​03 老人

あれからどれくらい時が過ぎては繰り返し
遠い昔に聴いた自然の音が懐かしい

この世に残せた物は少しくらいあるかもしれない
だけど命が消えちまえば 全て無に帰るだけ


もうそろそろ別れの時間
目の前にはあの頃と変わらぬ君の姿


全ては無に帰るだけ


過ちを認めるには年を重ねすぎた
やり直すには少し時間が足りない

終わりの時が目の前に迫る
自然の響きが全て包んでくれる

一つの愛すら叶える事は出来ず
愛しい君の笑顔を思い出すたび

やりきれない寂しさに溺れた
選ばれず惜しまれず消えていく


全ては無に帰るだけ

04 SWEETDANCE

輪廻の雨乞い 絶える事無く 怨念の叫び 絶え間なく
血塗れの子犬 あぶれる事を知らず 安値の笑いがこだまする

孤独に老残 空虚の鼓動 迎える転生 濁った天国

 

狂う 心残りのSWEETDANCE 未だ見ぬ部隊の上で
猛る 晩冬のSWEETDANCE 見つけ出した喜劇
唸る 独り身のSWEETDANCE 気づけば幕の中

 

白銀の夜 亡き人が漏らす 遠き生前の夢
若かれし狼 阿鼻叫喚の大地 月明かりを求める

 

失速の光明 加速の暗闇 表裏一体 悟った現実

 

解せぬ お飾りのSWEETDANCE 尖った爪は消えず
知らず 真実のSWEETDANCE 片目が光る古老の予言
焦がれ 届かぬSWEETDANCE 探り出せばきりは無し

05 ゲジゲジ

できない事が多すぎる体は

あまりにも脆く儚い

不完全な僕は嫌われる

ゴミを見る目で嫌われる


いくら害虫を倒しても

ヒーローにはなれない。

あんたたちに見つかって

いつも殺される

 

嫌われようが

足がもげようが

俺は俺として

生きていく


この汚ねぇ世の中で
ゲジゲジみてぇに 強く儚く
この醜い体で
ゲジゲジみてぇに 誇り高く

06 12秒の神殺し

心を病んでからと言うものすっかり臆病になってしまいました。

人の顔色を伺い、心の底は表に出さないように

 

所詮ゴミに優しさを投げかける建前と責任と本音の乖離

いわゆる言動の端に見え隠れする侮蔑の塊

 

できるだけ一人で

上手く頭が働かないのです

世界から不必要と言われているのです。

僕の物語に意味などないのなら

0も100もいっそ消えてしまえばいい

世界を見限ることが出来たら

​神も仏も必要無いだろう

世界を見限る事ができたら

およそ12秒の神殺し

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